2015年1月28日水曜日

平成27年1月 ヘルパー勉強会


あっというまに年が明けました!
今年もよろしくお願い致します!


年始1回目のヘルパー勉強会は、日頃の支援の振返りを目的とし、インシデント発表会を行いました。


大きな事故や、利用者様からクレームにはならなかったけれど、
自分は心の中で、冷や汗をかいたという場面はあるはずです。
そんな、些細なことも改めて振返り、皆で発表しあい、意見交換を行いました。






【3事例紹介】

●利用者様:「来週、○○日、誕生日やねん」。
ヘルパー:当日、会った時に誕生日を忘れていた。再度、利用者様から「今日、誕生日やねん」と言われ、ハッと思いだした。先週に聞いていたので、言われる前に声かけできれば良かったなと思った。


●バスを待っていた時の声かけ「次きたバスに乗りましょう」。
ヘルパーが「次きたバス」と言ってしまったので、混んでいたバスに利用者様が乗られることになってしまった。
「次きたバスが、空いていたら、乗りましょか?」と、疑問形にし、利用者様に選択して頂くことを心掛ける。


●利用者様の声が枯れていたので「風邪ですか?」と聞いた時。
利用者様は「辛いものを食べてしまった」と話された。そのあと「何を食べたのですか?」と聞くと、ムッとした表情をされ「それは言えません」と言われた。



など、心に病を抱えておられる利用者様ならではのエピソードがありました。




◎誕生日の事例では、いくつになってもお祝いの言葉は嬉しいものですから、聞いていたのであれば、一言、先にお祝いの言葉が出たら、より良かったなという事例です。ヘルパーさん達は日々忙しいですから覚えていないことも仕方ないのですが、聞いていたのであれば先に声掛けできればよりベストといったところでしょうか。信頼関係構築には、小さな積み重ねが必要ですからね☆


◎バスの事例では、利用者様もヘルパーに気を使って下さっていることを忘れてはいけない事例ですね。利用者様は何台のバスを待っても、座れる、空いているバスを待ちたかったかもしれないけれど、ヘルパーが「次」と言ってしまったので、せっかく支援に来て下さっているからと遠慮して言えずにおられたかもしれませんね。「選択は利用者様自身」ということを常に忘れてはいけない例でしょうかね☆


◎辛いものを食べたという事例ですが、この事例は、ついつい、話の流れからすると「何を食べたのですか?」と聞いてしまう事例ですよね。きっと、多くの支援者が同じ質問をしたと思います。
ただ、質問した後の「ムッとした表情」に気が付くか、気が付かないかがポイントになる例です。
表情を見て、始めて、聞かないほうが良かったなと気づくことができ、「なぜ、こんなことでムッとするんだろう?」と考察できるきっかけになり、今後のコミュニケーションの取り方へと繋げることができます。ですから、このヘルパーさんは良い視点を持っていらっしゃったと感じます。

きっと、ご本人様は、声が枯れるほど辛いものを食べてしまったことに「恥ずかしく思っていた」のかもしれません(あくまで推測ですが)。
ベストアンサーはありませんが、例えば、
「声が枯れて大変でしたね。」
「普段、食べなれないものだったのですね」
「私も気をつけたいので、何を食べたか聞いてもいいですか?」など、
寄り添う言葉や、利用者様に回答する・しないという選択できる聞き方が良かったのかもしれませんね☆




なるべく、疑問形で話し、利用者様に選択をして頂くように会話をすると、良いのかもしれませんね。
(バスに乗る、乗らない。エピソードを話す、話さない。)



皆さんの色んな体験や思いを聞くことで、自分の経験ともなります。
この経験を生かし、明日へと繋がって行くため、今回の勉強会も有意義なものとなりました。




以上










ブログ担当:山下